面白かった本の個人的記録 その2
面白かった本の個人的記録 その2
「小説 会計監査」
著者:細野康弘
幻冬舎文庫
著者の細野氏は公認会計士である。小説は監査法人に勤めていた主人公の思い出話という感じで、四つの出来事について書かれている。
この四つの出来事とは、鐘紡の粉飾決算、UFJ銀行の合併、郵政民営化、日興証券の破綻であり、一般人が知りえない事項を会計士の目線で語られている。ただし、これは著者の回顧録的小説(フィクション)なのか、小説的回顧録(ノンフィクション)なのかはわからない。
ただし作り話だとしても面白いし、実話だったらたらさらに面白い。自分が会社に勤めていたころは会計監査をうっとおしいと思っていたが、その会計士にも大変な苦労があることが分かったし、永田町や霞が関、さらにはマスコミにもいろいろ裏があることを知らされた。
まあ、半分以上は作り話と思いながら読むのがちょうどいい。
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